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2010年11月1日月曜日

『失楽園』の内容 (上)


みなさん、はじめまして。グジブ・マルタと申します。これは私のブログの最初の投稿になりますが、ご覧になってありがとうございます。

このブログは日本の大衆文学の代表になる渡辺淳一の『失楽園』という小説について書きたいと思います。大衆文学を卒業論文のテーマに選ぶ人はあまりいないので、私はそのテーマにしました。そしてゼミの先生に渡辺淳一の小説を勧めて下さいました。

『失楽園』を読んだ人は少ないと思いますから最初の投稿としてその小説の内容を紹介したいと思います。

『失楽園』は1995年に日本経済新聞に掲載さられていました。1997年に単行本が出ましたし、小説は映像化にもなりました。恋愛小説で、中年の男性と女性の不倫関係が描かれています。

男の人は久木祥一郎といって、五十四歳です。出版社で働いています。一年前までは部長職をやってこれから役員になる可能性が高いと思ったら、昇進したどころか職を解かれて会社の調査室で閑職をすることになってしまいました。久木は奥さんと一緒に住んでいますが、お互いの気持ちが冷めてきて仕事の話しかしないようです。一人娘は既に結婚して実家を出ました。

女の人は松原凜子といって、三十七歳で無職です。10歳上の夫と暮らしています。夫は東京の大学の医学部で教えていて、周りの人に尊敬されている教授ですが、奥さんに対してはかなり冷たいです。凜子は書道をやっています。子供がいません。

二人が出会ったのは衣川という、久木の友達のおかげでした。衣川が勤めているカルチャーセンターでは凜子は書道のレッスンをやっていて、久木は講演をしました。そのきっかけで三人で食事をしました。久木はすぐ凜子の魅力に惹かれて一週間後彼女に電話をしてデートに誘いました。それから毎日電話したり会ったりしました。数週間後ホテルに行って初めて結ばれて肉体関係まで進みました。

小説の始まりはその数ヵ月後です。出来事は全部久木の視点から描かれています。久木は今まで凜子ほど好きな女性がいなくて彼女にとても夢中です。けれども凜子の夫の存在が気になっています。凜子の話によると、夫は彼女のやっていることに興味がないらしいですが、もし浮気しているのはばれたらやはり大問題になるに違いないです。でも久木は男女が二人愛していると一緒にいたいのはしょうがないと思っていて遠慮せず凜子に電話したり旅行に誘ったりしています。彼女は久木に会うときに家にいない言い訳を作らなければいけないことがつらいですし、浮気をしているから地獄に落ちることも心配しています。でも久木に対する好きな気持ちが強くて不倫関係を続けています。

そのまま久木と凜子は逢瀬をしたり旅行に行ったりホテルで結ばれたりしています。デートのときに誰か知っている人に会わないように、よく鎌倉とか箱根とか東京から離れた場所に行きます。箱根の旅行から帰ったら久木は凜子と連絡とれなくなりました。二日間家に帰らなかったので夫に怒られたかと心配しましたが、やっと凜子から電話が来て父親がなくなったと伝えました。極めて悲しいことが起こったのに、久木は話があると言って少しだけ会うようにしつこく迫りました。凜子は横浜のホテルに来てくれたら性欲で我慢できない久木に淫らな形で結ばれされました。そんなことをさせられた凜子は久木に会うのをやめようと思いましたが、彼女の体が先に動いき出して食事に誘われたら断ることができなくて久木が必要な存在だと分かりました。逆に彼にもっと夢中になりました。二人は日光に行って一泊することにしましたが、帰ろうと思ったら大雪が降って道路が止まっていて次の日まで日光を出られなかったです。大変なことに、その日は夫の姪の結婚式に凜子は出るはずでした。それはできなくて不安な気持ちを抱いて東京に帰りました。

画像:http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200103000812

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