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2010年12月7日火曜日

大衆文学の特徴・純文学との比較

大衆文学というのは娯楽を目的とした小説の種類です。大衆文学の作家は読者の希望を考慮しながら、ストリーを考えて作品を生み出します。小説は読者を楽しませるものとして、利益を生む商品として見られています。そのため大衆文学は、小説を書く人たちだけではなくて、読む人たちによっても作られていると思います。読者は実際に文章を書くわけではないですけど、買う本の選択などによって作家に影響を与えます。
逆に、純文学は芸術性のある文学です。作家は自分の心に積もっている考えや反省や思想などを小説で表現します。自分が何か言いたいことと、こんな印象を作りたいと思うが執筆のきっかけになります。仕上げた文章を読む人に意味が通じるか、作品がどう判断されるか、というのはあまり大事ではありません。

作家により読者の扱いが変わるということは大衆文学と純文学の主な違いです。また、読者の興味や理解能力を考慮して小説を書くという作品の作り方からもっと具体的な違いも生じます。

1) 大衆文学の作品の筋書きにはよく知られているパターンが使用されています。現代の小説化は以前にあった物語をコピーしているとは言えませんが、昔から文学に出ている話、人物の中で自分の作品に合うものを選んで、新しいストーリーを作ります。でもその新しいストーリーをよく見てみたら、ストーリーが成り立っている要素は以前になかったことがありません。
たとえば、恋愛小説の中では革新的なものがあまりありません。主人公の名前や職業やストーリーの詳しいところが作品によって異なりますが、構成はだいたい一緒です。
それはもっともいい組み合わせです。読者は新しい話を読みたい一方、他方では、馴染みの範囲からあまり離れたくないからです。

2) 大衆文学が取り上げる問題は身近な問題です。恋愛小説や家族小説にはもちろん人間の日常的な悩みが描かれていますが、ファンタジー小説でもアクション小説でも、一般の人が入れない世界なのに、その小説の意味は現実の世界とつながりがあります。愛とか友情とか面子とかについての話が多いです。

3) 小説の終わりに取り上げられた問題は解決されます。ほとんどハッピーエンドですが、悲しい終わりになるものもあります。でも終わりがどうなるかにかかわらず一応小説における問題の解き方が説明されて、主人公が探している答えも出ます。だから読者は読み終えてから、内容について考える必要がありません。全部明らかですから。
純文学は小説が終わっても答えが出ないどころか、質問がもっと出ることが多いです。純文学の作品は人間の問題の解決をくれるものではなくて、人生について考えさせるものですから。
でも読者は現実の悩みをどう立ち向かうかよく分からないので、小説の中ではっきりした答えを求めています。作者はその期待に答えようとしています。

4) 大衆文学の作品は解釈が一つあることが多いです。というより話は複雑ではなくてその中に深い意味が隠れていないので、あまり解釈する必要がないようです。娯楽的な文学なので、読者にその意味を簡単に受け入れてもらう作られています。読んだら意味が分からない小説は読者を楽しめません。

5) 大衆文学は人間の希望を表します。現実の世界でできないことは小説の中でできることになります。一番分かりやすい例はファンタジー小説です。魔法が存在していませんからこそ、魔法について読むのは面白いです。生き生きとした描写だったら主人公を通じて読者は魔法に触れて違う世界とつながった気持ちになります。
作家は読者の希望を考慮して、小説の中でそれを叶わせます。

6) 大衆文学によく出るセックスシーンです。人間は自然に性に興味があって性欲を満たしたいです。だからそういうシーンが含まれた本や小説は人気が減らないでしょう。純文学にはセックスの場面がないわけでないですけれど、その場合は、作家がそのシーンを芸術的な手段にして何か違うこと言いたいようです。セックスシーンがそれを言うために一番いい手段だと思っているから、そのシーンを描きます。単に男性と女性の性交を見せて読者の性欲を満たそうとしているわけではなく、そこにもっと深い意味があります。大衆文学はセックスは単なるセックスで、読者の興味を起こさせるためにセックスシーンをできるだけ作品に含ませる作家もいます。

7) 最後に、大衆文学はジャンルに分類しやすいです。恋愛小説、推理小説、時代小説、アクション小説などはっきりしているジャンルがあります。前に述べたとおり読者によって好みが違います。分類ができることのおかげで読者は本屋に入って簡単に自分が興味がありそうな本を見つけます。でもそれぞれのジャンルは決まった典型があって小説家はジャンルを選んだらそのルールを守らなければいけません。

以上に述べたように、小説の作成の方法と読者がつながっています。大衆文学は娯楽的で、日常の悩みから避難所になって、興味を起こさせようとしている文学なので、作家たちは読者の好みを大事にしなければいけません。もちろん自分が書きたい話を書いてもいいですけれど、それを読んでくれる人が気に入るかどうか考える必要もあります。だから頭の中で浮かんだアイディアを、読者がどんな話を読みたいかという考慮をしてから変えることが多いと思います。